続・すみっこの記

富山生まれ下請けIT育ちのフリーライターが布団の中からお送りします

『ずっとやりたかったことを、やりなさい。』を読みました

今年に入ってライフハック系ブログを見て回るのが趣味になりました。すると、ジュリア・キャメロン『ずっとやりたかったことを、やりなさい。』が「名著」として挙げられているのをあちこちで見かけました。
実際に手にとって読んでみるまでは、その邦題から「仕事の取捨選択による生活の効率化に関する内容だろう」と思い込んでいたのですが、実際はすべての人々が持つ創造性を取り戻すための方法論が書かれていました。原題は"The Artist's Way"だそうですから、まさにタイトルが内容の全てをあらわしています。

誰でも心に創造性を持っている

この本は読者を「幼い子ども(=創造性)を心の中に住まわせている」とし、その子どもをのびのびと健やかに育てる方法を12週間のワークショップ形式で説明しています。
モーニング・ページ(毎朝起きてすぐ思いついたことを3ページ書きとめること)とアーティスト・デート(心の中の芸術家と遊ぶこと)を中心としたメソッドは単純に創造性を伸ばそうとするものだけでなく、創造性が伸びるのを妨げているものを取り除いたり、心の中が変化することによって読者が感じるであろう不安へのケアも含んでいます。

GTDとの類似点

以前GTDの提唱者であるデビッド・アレンの著書を読みましたが、『ずっとやりたかったことを、やりなさい』が提唱するメソッドとGTDには似通った点があるように感じました。
『ずっとやりたかったことを、やりなさい』でいう「モーニング・ページ」はGTDにおける「Inbox」、つまり思考の棚卸しに近いものがあります。また、ワークショップにおいて毎週行うことが推奨されている「チェックイン」はGTDにおける「週次レビュー」に似ています。
日々心を軽くし、定期的に自身のおかれた状況を確認する作業はどのフレームワークでも必要になることなのだろうなと感じました。

2012年に「ずっとやりたかったことをやる」意義

原著である"The Artist's Way"が出版されたのは1992年、邦訳版が出版されたのは2001年だそうです。既に原著の出版からは20年、邦訳版の出版からは10年が経過していますが、この本が紹介しているメソッドが通用しなくなったとは思えません。
むしろ誰でも情報を発信できる時代、誰でもクリエイターになれる社会だからこそ、このメソッドは見直されてもいいのではないかと思いました。

一通り読んではみましたが、本当に理解を深めるには、12週間のワークショップを実際にこなしてみるのがいちばんなのでしょう。

 

それでは、また。

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