続・すみっこの記

富山生まれ下請けIT育ちのフリーライターが布団の中からお送りします

「働きたくない」から仕事に対するスタンスを見出す

突然ですが「働きたくないでござる!!!絶対に働きたくないでござる!!!」というネタ画像をご存知でしょうか。

働きたくないでござるとは (ハタラキタクナイデゴザルとは) [単語記事] - ニコニコ大百科

これを読んでいるあなたはこのような雄叫びを上げたくなる気持ちがお分かりになるでしょうか。私は日々職場に足を運び仕事をしている身ではありますが、このような心境になることがしばしばあります。

働きたくない!!

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「働きたくない」も立派な欲求

「働きたくない」という感情はそれが湧き起こってきた以上、心が示したひとつのシグナルです。働くことで心の中に負の力が溜まってきたという証拠です。
折角の救援信号をここで「『働きたくない』などという考えは怠慢だ!罰せられるべき悪徳だ!」などと押し殺してしまっては、いずれ心を疲弊させてしまうことになるでしょう。
しかしいざその救援要請に応えたいと思っても、「働きたくない」という信号はそれだけでは霞を掴むように漠然としていますので、掘り下げてやる必要があるでしょう。

そして私は最近、この「働きたくない」を掘り下げると働きたくない原因が明らかになるばかりか、自分の仕事に対するスタンスが見えてくるのではないだろうかと感じるようになりました。

働く人間の「働きたくない」の正体

「働きたくない」という言葉は「いつ」「どこで」「どのように」という単語をつけてやると「働きたくない」シチュエーションが明らかになります。

いつ働きたくないと感じる?
休日の夜ですか?朝の出勤前ですか?仕事中感じるなら、それはどんな作業をしているときですか?

どこで働きたくないと感じる?
家ですか?満員電車の中ですか?職場の自分の席ですか?それとも会議室の中ですか?

どのように働きたくないと感じる?
会社員としてですか?あるいは、いい加減な上司の部下として?それとも火のついたプロジェクトのメンバーとしてでしょうか?

そして「いつ」「どこで」「どのように」を組み合わせると、「働きたくない」という感情を掘り下げることが可能です。

朝、満員電車に揺られながら「働きたくない」と思っている人は、実は仕事そのものより通勤という行為がストレスになっているのかもしれません。
職場でデスクに向かい、ひたすらドキュメントを作る作業をしているときに「働きたくない」と思っている人は、働くことそのものではなく、今自分がしている作業の意義を疑っているのかもしれません。
休日、趣味に没頭しているときに「働きたくない」と思っている人は、残業によって自分が趣味に割く時間を奪われるのを快く思っていないのかもしれません。

「働きたくない」気持ちの理由は仕事に対するスタンスの表れ

私たちはそれぞれが持つ1日あたり24時間という時間を割り当てる対象に、自覚の有る・無しに関わらず、優劣をつけています。時間だけでなく、体力や精神力、スキルといったものにも同様のことが言えるでしょう。
勿論「仕事」に対しても他の活動と並べて優劣がつけられているはずです。それはそのまま仕事に対するスタンスだといえます。

ある人は通勤ラッシュに揉まれて出社し、時間を自由に使えない勤務スタイルが自分のスタンスに反しているかもしれません。またある人は、非効率的な作業が多く含まれた業務内容が自分のスタンスに反しているかもしれません。そして、できるだけ多くの時間を自分の趣味に注ぎ込みたいというスタンスを持つ人にとっては、残業を強いられる職場はさぞ不本意なことでしょう。

「働きたくない」を連呼するこの記事をここまで読んでくださったあなたの、「働きたくない」気持ちの理由は何でしょうか?

私の「働きたくない」気持ちの理由

最後に私の経験を例に挙げておきます。

かつて、私には「出勤していながら、仕事のない時間」というものがありました。私を配するべきプロジェクトがなく、しかし出勤はしなければならない、いわゆる「待機」というやつです。
その頃は「働きたくない」と思う気持ちで一杯でした。職場のデスクで堂々と本を開いて勉強する度胸もなく、忙しそうな周囲に対して後ろめたい気持ちが高まり、定時になると逃げるように職場を後にして、何かを取り返すように趣味に没頭していました。
本当は私は働きたかったのです。他の人たちと同じように、作業を与えられて手を動かしたかった。ただただデスクで時間を潰すことがそのときの自分にとっての「働く」であることが苦痛だったのです。
こんな「働きたくない」もあると思います。

 

Twitterでタイムラインを見ていると、今職に就いていて「働きたくない」と言っている人の中で、本当に本当に「働きたくない」と感じている人は稀なように思います。むしろ、労働環境や人間関係や業務内容などに不満を抱えていて、それが「働きたくない」という言葉になって表れている人がほとんどです。
みんな本当は「自分の望むかたちで」働きたいだけなのかもしれないですね。

それでは、また。

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