続・すみっこの記

富山生まれ下請けIT育ちのフリーライターが布団の中からお送りします

イヤホンを外そう、町へ出よう

私は今年の1月くらいから軽度のうつ症状に陥っていたのですが、3月に入ってかなり元気になり、4月になってほとんど普通の生活を送れるようになっても、「イヤホンで音楽を聴く」ということができませんでした。
年末までは道を歩くときも、電車の中でも、カフェの席に座っている間もイヤホンをしていたというのに、この4ヶ月を経て私の「イヤホンで音楽を聴く」という習慣はすっかりなくなってしまいました。4月の末になって、ようやく音楽を聴けることに気づいてからも、イヤホンで音楽を聴くのは満員電車の中だけになりました。

イヤホンを外して気づいたこと

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実際イヤホンを外して外を歩いてみると、世界が様々な音に満ちていることに気づきます。風が八重桜を路上に散らす音。向こうからやってくる人の靴音。車の走行音。自転車で走り去る女子高生の鼻歌。
そして、聞こえなかった音が聞こえるようになるだけでなく、見ていなかったものが見え、嗅いでいなかったにおいがわかるようになることにも気づきました。植栽の間に頭を突っ込んで餌を探すハト。花壇で朝露を纏った花。風が含んだ遠くの雨のにおい。工事現場の脇を通るときの空気の埃っぽい肌触り。

注意をくばれる対象は限られている

コンピュータのCPUはしばしば人間の脳に例えられます。PCの処理速度が載せているCPUに左右されるのと同じように、人間の脳も処理できる情報はある程度決まっているのかもしれません。処理が追いつかないために「耳に入っているのに聴いていない」「目に入っているのに見えていない」「触れているのに気づいていない」というものがたくさんあるのでしょう。

イヤホンから流れてくる音楽は確かに私たちを楽しませたり、リラックスさせたりしてくれるかもしれません。しかしたまには普段聴かずにいる音、見ずにいるものに触れてみるのも楽しいのではないでしょうか。

 

それでは、また。

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