続・すみっこの記

富山生まれ下請けIT育ちのフリーライターが布団の中からお送りします

「病院には行くな」という人たちとのつきあい方

「病院なんて行かないほうがいいよ。薬も飲まないほうがいい」

心療内科にかかっていることを打ち明けたとき、このように言われたことがあります。うつ症状に悩み、病院にかかるべきか迷っている人たちは、口頭で、ネットで、本で、同様の意見を寄せられることでしょう。

ひょっとしたら、こうした意見は正しいのかもしれません。

病院に行って病名がつけば保険に入れなくなるかもしれない。一度薬を飲み始めたら、ずっと飲み続けなければいけない。薬で副作用が出るかもしれないし、服用を続けるうちに依存症になるかもしれない。

しかし、今苦しんでいるあなたに「病院へ行くな」「薬を飲むな」という人は、あなたを苦しみから救うために尽力してくれる人でしょうか

眠れない夜ずっとあなたの傍らにいて、まともな言葉になっていない不安を頷きながら聴いてくれる人でしょうか。指一本動かす気力も起こらないあなたの代わりに掃除と洗濯をしてくれる人でしょうか。声を出そうとすると喉がからからになってしまうあなたの代わりに、職場に欠勤の連絡をしてくれる人でしょうか。放っておけば何も食べず、何も飲まないあなたのために料理をつくり、コップに水を注いでくれる人でしょうか。

もしそうでないなら、「病院へ行ったほうがいい」という自分自身の考えを信じるべきです。

少なくとも病院の医師はあなたがまともに生活できるよう、あなたの話に耳を傾けて診断を下してくれます。処方箋を書き、診断書を作り、今後の治療計画を教えてくれます。彼らは仕事であなたの治療をするのですから、彼らの仕事に不満があるなら別の病院に移ってもいいのです。

あなたの苦しみを軽くしようとしてくれない人の言葉を信じる限り、あなたは誰の助力も受けられません。

 

冒頭の台詞を私に言った友人の家族にも、うつ病で休職し、薬を飲み続けている人がいるそうです。

その友人に対しては怒りも恨みもありません。ただただ、「ああ、この人は私を救い上げてくれる人ではない」と感じただけです。救い上げてはくれませんが、友人でありつづけてくれるだけで十分救いだと思っています。

それでは、また。

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