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続・すみっこの記

富山生まれ下請けIT育ちのフリーライターが布団の中からお送りします

安倍新総裁のカツカレーに思ったこと。その人にはその人が考えるべき問題がある

カレーライスを作り出してくれた人にはゆのき平和賞を与えたい、さらにカツをその上に載せてみた人にはゆのき化学賞を与えたいゆのきです。

さて、昨日から「安部新総裁が昼食に3500円のカツカレーを頼んだ」という話題がTwitterのタイムラインを席巻しております。一体どうしてこんなしょうもない話題が「ミスタードーナツ半額」を押しのけてトレンドに踊り出たのかとんと納得できなかったのですが、この話題は私の浅薄な考えを越える複雑な問題だったようでございます。

「カツカレー」問題とは何だったのか

MBS「ちちんぷいぷい」は3500円のカツカレーをもって安倍氏を「庶民感覚がない」と批判したのか? - Togetter
MBSの「ちちんぷいぷい」という番組において安倍氏が「庶民感覚がない」と批判された、という情報が2ちゃんやアフィブログで出回っているが、それが本当なのかどうか参考になりそうなものをまとめてみた。 ...

この「カツカレー」問題、事の顛末はこのようでございます。

  • 安倍新総裁が総裁選選挙前にゲンを担いで高級ホテルのカツカレーを頼んだ
  • それをMBSの「ちちんぷいぷい」という番組が画像つきで放送した
  • 放送を見た人々が「MBSが『安倍総裁には庶民感覚がない』と叩いている」と批判した

さて、こうして事の顛末を明らかにしてみると、ひとつの現実が見えてまいります。それは、昨今の政局報道では、ひとりの政治家について報じるとき、「如何に庶民に近い目線で物事を見ているか」ということに重きを置いているということです。

政治家に「庶民視点」は必要か

かつて、麻生太郎がこの国の首相をつとめていたとき、「カップラーメン事件」というものがございました。

痛いニュース(ノ∀`) : 民主「カップめんの値段は?」→麻生首相「400円くらい?」 - ライブドアブログ
麻生太郎首相は28日、参院外交防衛委員会でカップめん1個の値段を聞かれ「日清食品が最初(「カップヌードル」を)出したときはえらく安かった。今、400円ぐらい?そんなにはしない? いろいろ種類が出ている ...

「麻生総理(当時)が民主党の議員からカップラーメンの値段を問われ、400円と答えた」というこの「事件」ですが、当時も多くの人がこの民主党の議員を批判したように、私も「総理大臣なんかがカップラーメンの相場なんて知らなくてもいいです」と申し上げたい。そこいらのコンビニのカップラーメンの値段など、私のような、復職すれば残業の日々が待っているであろう底辺プログラマーだけが気にしておればよい。

政治家にとっての「庶民派」とは

私が東京に出てきてからもいくつかの選挙がございました。2011年の春の都知事選は東日本大震災の直後ということもあり、また、「非実在青少年」に関する都条例の問題もあり、Twitterでも大きく話題になっていたことを思い出す次第でございます。

選挙が近づくたびに私はTwitterのすみっこで叫んでおりました。

「誰か、誰に投票すればいいのか教えてくれ!」

テレビも見ない、新聞も読まない、残業続きでじっくり立候補者のマニフェストについて調べる余裕もない。それだのにTwitterでは多くの人が「都民は選挙に行け」「若者は選挙に行け」と責め立てておりました。しかし私はこう申し上げたいのです。

「毎日を生きるのに精一杯な人間が、政治のことなど考えていられるか!」

当時の私には東京の遠い未来より、納期の迫ったプロジェクトの進捗の方がよほど大事でした。その日食べる食事が、その日取る睡眠が何よりも大事でした。「庶民派」とは、その日を生きるだけで必死な層が存在するという意識を持っていることであって、カップラーメンの値段を知っていることや、CoCo壱番屋に行ってカツカレーを頼むことではございますまい。

政治家や官僚の生活は手厚く保障されているべき

私は政治家や官僚の皆々様の生活は、手厚く保障されているべきだと考えます。日本の未来を底辺プログラマーに代わって考えてくださる先生方にはちゃあんと、しっかり日本のことを考えるだけの心の余裕を持っていただきたい。むしろ、先生方が日々の生活に頭を悩ますようなことがあれば、それは亡国の危機でございます。

政治家や官僚の皆々様は日本や世界の未来についてのみ、考えて下さっていればよろしい。その時に、日々の生活にも喘ぐ底辺プログラマーが東京のすみっこにいることを思い浮かべていただければ十分でございます。

 

お国のことについて考えましたら、何となく落語めいた口調になってしまいました。

それでは、また。

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