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続・すみっこの記

富山生まれ下請けIT育ちのフリーライターが布団の中からお送りします

あの山脈にトンネルをぶち開けろ!「第2回つながるカンファレンス」に参加しました #tunakan

毎度のことながら、原宿にいそうな格好で池尻大橋に現れたゆのきです。

それはある土曜日の早朝に起こった

「つなカン」当日の早朝、私は「つなカン」に参加するにあたって、その意気込みをブログにしたためていました。その中で、前回の「アシタノワークショップ」で@さんに「今度は是非前に立ってくださいよ」と言っていただいたのを思い出し、こんなことを書き記したのです。

今回は前回参加者のプレゼンがあるそうですね。いつか、プレゼンとはいわずとも、5分程度でいいのでLTをやらせていただけないかな……と思っています。

引用元:コンテンツの生産者として意識すべきこととは?「第2回つながるカンファレンス」に参加します - すみっこの記

その記事を投稿し、ツイートした直後に奇跡が起こりました。なんと@さんからこんなリプライが届いたのです。

さらに被せるように@さんからこんなツイートが!

たったひとつのブログ記事の、末尾の僅か2行から主催者2人が動いてくれました。私は「つなカン」が始まるよりも先に、これまで参加したセミナーで作り上げてきた「つながり」の重さを思い知ったのです。

いつやるか?今でしょ!

それからは大急ぎでプレゼンの準備をしました。実は「つなカン」に参加を決めた時点で語りたいことは既に決まっていたのです。

私は「東京から発信された情報はあくまで東京向けのものにすぎない」という事実に日々もどかしさを感じていました。何とかあの日本アルプスの向こうまでトンネルをぶち開けられないものか――……私はそれを、実際に自分の声に乗せて「都会生まれ都会育ち」の皆様に伝えたかったのです。

このテーマについては@さんも不安を感じたと後で聞かされました。一体どんな雰囲気になるのか見当がつかなかったとのこと。それにも関わらずGOサインを出してくれた@さんと、主張が分かりやすくなるようアドバイスに時間を割いてくださった@さんには感謝をしてもしきれません。

スイッチが入ったら

実際にマイクを手渡され、スクリーンの横に立ったとき、私は私の中のとある「スイッチ」が入る「パチン!」という音を聞いたような気がしました。40名もの聴衆が私の言葉に耳を傾けてくれている!なんという快感!なんという歓喜!

思いのほか聴衆の皆様が笑ってくれたことが、いっそう私の舌を滑らかにしてくれました。「それでは、また。」と締めくくるまでの5分間はまさに、夢のような時間でした。

地方出身者の共感と、見えてきたかもしれない「私の武器」

交流会や懇親会の場で、多くの人からLTやブログに対する感想をいただきました。

地方出身者の共感

拙いLTではございましたが、多くの方からお褒めの言葉を賜ることができました。演技力や声を褒めてくださる方もいらっしゃり、大変嬉しかったです。ちなみに私は高校時代演劇部に所属しており、カラオケの十八番は中島みゆきです。

中でも嬉しかったのは、地方出身者の皆様の共感の言葉でした。「うちの地元もそうなんです」「都市中央部を離れるともう本当、あんな感じなんです」と、多くの地方出身者の方が共感を示してくださいました。そこで改めて感じたのが「東京にいながらにして地方へのトンネルをぶち開ける方法を模索したい」ということでした。

デジタルディバイドという壁

都市と地方のギャップもそうですが、デジタルディバイドもまた大きな山脈となって日本社会に横たわっています。今回のLTからそのことを連想してくださった方もいたようでした。私にも経験があります。スマートフォンとタブレットとガラケーを3台持ちしている友人が、Evernoteを知らなかったときは本当に驚きました。懇親会でも、「IT系なのにEvernoteやDropBoxを知らない人間がザラにいる」という声が聞こえてきました。

「つなカン」に参加された皆様はおそらく、クラウドサービスを使いこなし、タスク管理に取り組み、思考フレームワークを生活に取り入れている方々なのでしょう。デジタルディバイドを取り払うと共に、「つなカン」参加者と「そうでない人々」の間にもトンネルを開けたいものです。

私の武器たりうるもの

今回の「つなカン」では、ブログに対する感想も沢山いただきました。「それなりに長い文章でありながら分かりやすい」「毎回ちゃんとまとまっている」「スッと読める」というご意見が多く、もしかしたら文章力は私の「武器」になりうるかもしれない、と感じました

そもそもこのブログを書き始めた理由はこのようなものでした。

ネット上にある限り、私の言葉を誰かが目にする可能性はゼロではありません。
そんな緊張感をもって、自分の考えを誰かに伝える練習のためにブログを書き始めようと思います。

引用元:いまブログをはじめる理由 - すみっこの記

200記事以上書いた今、この決意は実を結びつつあるのかもしれません。今回発見することができた「武器」を磨きながら、この武器で一体何ができるのかをこれからも考え続けていきます。

LTをしてみて実感した「つなカン」の各講演の趣旨

今回の「つなカン」では5人の方々がプレゼンを披露してくださいましたが、それぞれの趣旨を、LTをしてみて改めて実感することになりました。

@さんは「とにかくやってみる」「目的を持ってやりつづける」「仲間とやる」ことの重要性を説いていらっしゃいました。今回のLTは「とにかく言ってみる」「目的を持ってブログを書きつづける」「@さんから助言をもらう」ことで成功したといえます。

また、@さんは「自分の中にあるもの以上のものを出力することはできない」と仰っていましたが、これはまさにその通りで、「富山と東京しか知らない」「プレゼン経験が少ない」ということが今回のLTの限界だったと思います。

@さんは「オフラインのためにオンラインで下準備をしておく」ということの重要性を語っていらっしゃいました。今回のLTは過去のブログ記事の焼き直しでしたし、毎日ブログを更新し続けているおかげで「誰?あの変な人」と思われずに済んだのではないかと感じます。

@さんは「オフラインで人と接することで講演という機会を得た」と仰っていました。これは私も全く同じで、PV数やフォロワー数では全く足元にも及ばない「つなカン」主催メンバーが「あ、ゆのきさん!」と話しかけてくださるのは、これまで「アシタノワークショップ」や「つなカン」などで実際に言葉を交わした実績があるためです。

@さんのプレゼンは聴く度にキレが増しており、プレゼンそのものを勉強していらっしゃることが伝わってきました。「アイデアがセックスする場所」という表現、そして「鉛筆を一人で作れる人はいない」という例えは、私一人の無力さを自覚させてくれると共に、「誰かと力を合わせたい!」という気持ちを高めてくれました

今回も大変楽しい時間を過ごすことができました。それでは、LTの原稿を載せてこの記事を終わりにしようと思います。前述の通り、マイクを握っていたときは完全にテンションが上がっていたので、実際に喋った内容とは異なる点もあるかと思います。

あの山脈にトンネルをぶち開けよう

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皆様こんにちは、富山生まれ富山育ち、東京在住のゆのきです。今回はHAYAさん、はまさんのご好意で、皆様の前でお話しするお時間をいただきました。

ところで、皆様の中で、東京やその近辺に生まれ育った方はどのくらいいらっしゃるでしょうか。今日わたくしは特に、そんな皆様に対して伝えたいことがあります。

 

富山に住んでいたころから、わたくしには強く感じていたことがありました。それは「東京から発信される情報は、東京の中だけで完結してはいないか」ということです。そしてその思いは東京に住むようになってますます強いものになりました。

想像してください、徒歩圏内にコンビニや、スーパーマーケットや、駅がない暮らしを。想像してください、NHK以外の地上波が2~3局しか見られないテレビを。

想像してください、冬には雪に降り続け、灰色になってしまう街を。想像してください、冬には電車のドアが駅に着いても開かず、よいしょと自分で開なくてはいけない北陸本線を。

想像してください、大きな駅の周辺にさえ、モレスキンほぼ日手帳ロディアを売る店がない地域を。想像してください、県庁所在地の駅前に、マクドナルドもスターバックスもない土地を。

想像してください、誰もが車で会社に通うために、「終電」という区切りのない労働環境を。想像してください、時給700円のバイトにさえありつくのが難しく、再就職などもってのほかな社会を。

都会に生まれ育った皆様にとって、「地方」というものはヴァナ・ディールやアストルティアと同じ、ファンタジーの世界となっていないでしょうか?そこはたまの旅行で訪れる場所に過ぎない、非現実の世界だと無意識のうちにみなしてはいないでしょうか?

しかし、そんな「地方」にも人間の生活があります。皆様と生物的にはまったく違わない人間たちが、皆様とまったく違う環境で生活を送っています。

 

人は心の中に「地図」を持っています。是非その地図の中に「地方」を書き込んでみてください。そうしてそこで、暮らすことも、会社を起こすことも、友人を作ることもできるということを考えてみてください。

想像してください、ファンタジーの世界にすぎなかった「地方」が、そのとき皆様のものになる。いったいどれくらい皆様の世界は広くなることでしょう?

地方から東京に出てきた皆様は、「東京」という地図の中に引きこもらず、是非東京に生まれ育った方々に現在の「地方の在り方」を伝えてください。

私が強く望んでいるのは、皆様の力で、関東平野から地方へ向かって、トンネルをぶち開けることです!

 

想像してください、高校卒業後の進路が「大学進学」か「フリーター」しかない地方を。想像してください、おしゃれな服も、靴も、高速バスに乗って隣りの県に行かなくては買うことができない高校生たちを。

想像してください。

 

ご静聴、ありがとうございました。

それでは、また。

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