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続・すみっこの記

富山生まれ下請けIT育ちのフリーライターが布団の中からお送りします

富山出身東京在住者が富山で感じた3つの「ある」

「すみっこの記」廃墟

10月5日、急遽富山への弾丸帰省を行ったゆのきです。その時に感じたことを記事にしたところ、@さんからこんなふうにシェアしていただきました。

プロブロガー界の御大、@さんからこんなお言葉をいただいて応えずにいられましょうか、否!ということで、今回は「東京にない、富山にあるもの」を3つ挙げてみたいと思います。

車社会を意識した都市計画

富山は完全なる車社会です。また、冬には雪が降りしきる豪雪地帯でもあります。そんな富山での都市計画は、常に「車で移動すること」が念頭に置かれています

何だかんだで3ヶ月に1回は実家に帰っていますが、その度に新しい道路が開通しています。市郊外と富山市街地を結ぶ道路はどんどん拡張され、圏内を縦断・横断する道路がみるみるうちに増えていきます。もちろん、その道路のすべてには融雪装置(消雪パイプ)が配備され、冬の明け方には除雪車が雪をどけていきます。(もちろん、各市町村は雪対策も年間予算に盛り込んでいることでしょう。)

こうした道路計画は土地にまだまだまだまだゆとりがある富山だからこそできることでありましょう。

余談になりますが、車に乗れない人間が富山で暮らせないかというと、そうでもありません。富山市街地であれば、車に乗れない人間でも十分豊かな生活が送れることでしょう。と、いうのも、富山市街地には路面電車が2本走っており、1本は富山大学前から南富山を結び、もう1本は市街地中心部を巡る環状線となっています。今回の帰省でも大活躍しました。コミュニティバスも走っているので、病院に行くときも安心。

老後は田舎でのんびり暮らしたい……そんなIターン願望をお持ちの方にはいい街かもしれません。(しかし私はあまりおすすめできません。何故なら富山は市街地より郊外の方がよっぽど栄えているからです。)

豊かな自然と地産地消

富山県外から富山に来た人は、まず、視界の三方を塞ぐ屏風のような山々に驚くことでしょう。富山県は東西と南を山に塞がれ、北側は日本海に面しているという閉鎖的な地形になっています。また、県中央部には呉羽丘陵が横たわり、県内はこの呉羽山を境として「呉西」「呉東」と呼び分けられています。

このような地形ですから、豊かな自然はもう売るほど余っているわけです。富山市街地であっても、10分も車を走らせれば整備された田畑を目にすることができます。富山では生産地(水揚港)と市街地が近いことを生かし、地産地消が実現しています。

生産地や水揚港が近いということは、ただ単に新鮮な食品を手に入れられるというだけでなく、教育の面でも効果を発揮します。例えば私の出身地である旧・新湊市では特定の学年の学校給食にベニズワイガニを丸々出すことがあります。最初はズワイガニが獲れすぎて値下がりしたことによる苦肉の消費策だったようですが、現在も「子どもたちにカニの食べ方を教える」という理由で継続されているようです。また、社会科見学として農地や漁港、加工食品のPR施設に行くことも多く、切り身の魚が海を泳いでいると思っている子どもはほとんどいないことでしょう。

ちなみに私の故郷は富山市のお隣で、白い帆船と立山を一望できるフィッシャーマンズワーフがあります。もし海老や蟹がお好きでしたら是非足を運んでみてください。私と一緒に富山に行った場合は父に車を出してもらえるかもしれません。

新湊カニかに海鮮白えびまつり|射水市公式観光サイト[きららか射水NAVI]
毎年恒例の新湊カニかに海鮮白えびまつりを、10月28日(日)に開催します。 新鮮きっときとの「カニ」「白えび」など海の幸目白押しのイベントへぜひお越しください! ...

@nifty:デイリーポータルZ:新湊カニかに海鮮白えびまつりにいってきた
冬になればカニだってうまいだろうし、富山にはぜひもう一度行きたいと思ってタイミングを計っていたところで、「新湊カニかに海鮮白えびまつり」という、カニもエビも楽しめそうなお祭りを見つけたのだ。 ...

高い高校進学率

高等学校進学率

実は富山は高校進学率が全国1位です。高等専門学校進学率も石川に次いで2位となっています。富山ではほとんど全ての子どもたちが高校に進学し、中等教育を受けているといえます。その証拠に、富山では「どこの大学を卒業したか」ということよりも、「どこの高校を卒業したか」ということがステータスとなります。御三家(富山高校富山中部高校高岡高校)や五摂家(御三家+魚津高校・砺波高校)という言い回しがあることからも、いかに「どこ高か」が重視されているか分かるというものです。

とはいえ、これはプラスの面だけでなく、マイナスの面も持っています。ほとんど全ての子どもたちが高校を卒業するため、大抵の企業は「高卒以上」の人間しか採用しません。誰もが高校に行ける社会は、中卒では道が閉ざされてしまう社会でもあるのです。

 

いかがでしょうか、これが私が必死に考えた「東京にない、富山のいいところ」です。「東京にない、富山の悪いところ」をあげつらうなら3つどころか10も20も思い浮かびそうなものですが、こうして改めて考えてみると、富山とはなかなかいい県なのかもしれません。改めて考える機会を下さった@さんに感謝します。

それでは、また。

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