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続・すみっこの記

富山生まれ下請けIT育ちのフリーライターが布団の中からお送りします

痩せたいのではなく、痩せる過程を楽しみたかった

近頃体重が38.6kgで安定しているゆのきです。ちなみに昨年の今頃は48.6kgでした。

こんなツイートを目にしたので、改めて「痩せた」という事実について考えてみました。

大学4年生のとき、私は痩せたかった

大学4年生のとき、私はとにかく痩せたいと思っていました。『涼宮ハルヒの憂鬱』の長門有希というキャラクターのコスプレがしたかったのです。そして、痩せている人間にしか長門有希のコスプレをする資格はないと思っていたのです。

TVアニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」 キャラクターソング Vol.2 長門有希

TVアニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」 キャラクターソング Vol.2 長門有希

今思い返しても、当時の私は頑張っていました。苛烈な食事制限をし、朝夕に嘔吐を伴うような激しい運動をし、昼間は立ち仕事のアルバイトをしていました。アルバイト中に目の前が真っ暗になり倒れそうになって、慌ててコーラを飲んだ記憶があります。

それだけ頑張って私は49kgから46kgまで痩せました。腹筋は6つに割れていました。

うつで痩せるということはふしぎなアメを使うのと同じだった

社会人になって私のお腹は緩やかに人並みの成人女性のそれへと変化していきました。それに伴い、私は再び「痩せたい」という人並みの願望を抱くようになっていました。

以下のような記事を書いたことがあります。

BMI20だった私が半年でBMI16.8まで痩せてみてわかった4つのこと - すみっこの記
今回は痩せてみて分かった4つのことについて紹介します。うつ状態で療養しながら働いていたので、その影響も含まれていることをご留意ください。 ...

私の体重は昨年末からほぼ半年で一気に減少しました。うつ状態に陥り、食欲がなくなったのが原因です。私が痩せるのには、食事制限も運動も必要ありませんでした。ただただ食欲が無いのに任せて食べず、動きたくないのに任せて動かずにいただけです。

大学時代あんなに頑張って、涙の滲むような食事制限と吐くような運動とで痩せるのより、うつで痩せる方がずっと簡単でした。簡単すぎて、今でも痩せた実感は全くありません。

ゲーム「ポケットモンスター」シリーズに「ふしぎなアメ」というアイテムがあります。使用するだけでポケモンのレベルをひとつ上げることができる、便利なアイテムです。本来ならば地道に草むらを歩きまわり、敵を倒して倒して倒して倒してようやく上がるはずのレベルを、一足飛びに上げてしまう「ふしぎなアメ」。

うつで「痩せた」という結果は、ふしぎなアメを使ったのと同じでした。

「素晴らしいものは地獄からしか生まれない」

漫画『めだかボックス』の某キャラクターが、作中で「素晴らしいものは地獄からしか生まれない」という発言をしています。

めだかボックス 9 (ジャンプコミックス)

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この思想はもちろん極端ですが、「痩せたい」と思っていた私はおそらくこの思想と同じようなことを考えていたのでしょう。即ち「痩せるには努力して、禁欲的に生活しなければいけない」。

これでは、努力も禁欲的生活もしないで「痩せた」実感を得られないのは当然です。私は痩せた結果よりも、痩せる過程をこそ望んでいたのです。

 

世には「飲むだけで痩せる」とうたった商品が沢山存在しています。しかし、例え本当に痩せることができたとしても、その人は痩せた実感を得ることは出来ないはずです。何故なら、レベル上げという過程をすっ飛ばしているから。

何も、私のような極端な性格の人間にだけ言えることではないと思います。

それでは、また。

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