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続・すみっこの記

富山生まれ下請けIT育ちのフリーライターが布団の中からお送りします

RPGのステータスの増減とリアルの能力の盛衰

基本的にRPG以外のゲームが苦手なゆのきです。それも「ドラゴンクエスト」や「真・女神転生」シリーズといった、主人公に自我がないタイプのストーリーでないと駄目。何故なら「いやいや何だっけこいつセシル?何勝手に話進めてんの私置き去りなんだけど?」という心境になるから。

いや私の趣味趣向の話はどうでもいいんです、今回はいわゆるロールプレイングゲームというジャンルのTVゲームにありがちな「ステータスの増減」というゲームシステムと、リアルの私たちの能力の盛衰について考えたいと思います。

RPGのステータス

「RPG」というジャンルで売られているゲームのほとんどには「ステータス」という概念があります。これはキャラクターの能力を数値化することで「戦闘」というシチュエーションを実現するためのシステムです。回りくどい言い方はやめましょう。

「RPGにはステータスがある。ステータスはレベルアップによって数値が上昇する。」

ステータスがあるゲームの多くには「HP(ヒットポイント)」という項目があります。ダメージを負うとこれが減る。これが0になったらキャラクターは戦闘不能に陥る。名前は異なれど、この項目を持たないゲームはないのではないでしょうか。

ではレベルが上がってHPが増えるというのはどういう状況でしょう。これはつまり、死ににくくなる、ということです。具体的に言うと、「HP30とHP100では10のダメージの意味が違う」ということです。

RPG内において、キャラクターのHPはレベルアップに合わせて上昇し続けます。私達が操作するキャラクターはどんどん死ににくくなっていくのです。

リアルの能力

ここでTVのビデオ入力1から現実の私達に視線を戻しましょう。TVゲームのキャラクターと同様に、私達もステータス(とスキル・アビリティ・呪文・特技)を持っています。そのステータスは数値化されていませんが、上がれば上がるだけ「死ににくく」なり、低ければそれだけ「死にやすく」なります。

ゲームと違うのは、私たちのステータスは時として減少することがある、ということです。

誰もが通る道としては「老化」が挙げられるでしょう。また、「運動不足」や「スランプ」、「病」などを挙げてもいい。リアルの世界にはステータスを減少させる要素に満ちあふれています。

老眼で新聞を読むのが辛いと感じた時、久しぶりに泳いで筋肉の弱化を感じた時、以前は30分で書けた文章が1文字たりともひり出せない時、熱と鼻づまりで意識が朦朧とするとき、私達のステータスは確かに減少しています。

そのステータスの減少を受け入れられないとき、人は「しんどく」なるのです。ステータスの上限値がもっと高かったときのパフォーマンスを知っているから、覚えているから、「減った」という現実が受け入れられなかったり、自覚できなかったりする。

信号が変わりかけた道を渡ろうとして交通事故の犠牲になるご老人がいるのはなぜか。大学ぶりに登山へ出かけ、遭難する中高年が後を絶たないのはなぜか。うつ状態のサラリーマンが無理をして病状をこじらせてうつ病に至るのはなぜか。

全て、自分のステータスがもっと高いと思い込んでいるからです。自分の能力がもっと高かったときの記憶を元に行動しているからです。

ファイナルファンタジーIV

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私達は残念ながら暗黒騎士にもパラディンにもなれません。私達は生身の私達でしか在り得ません。ステータスの増減を受け入れ、無理をしたり、自暴自棄になったりしないようにすべきであることをゆめゆめ忘れないようにしたほうがいいでしょう。という、これは自戒であります。

どうでもいいですがFF4は始まって5分で投げました。主人公が一言喋った時点で無理でした。FF10と12はエンディングを見たので単にゆとりなだけなのかもしれません。

それでは、また。

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