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続・すみっこの記

富山生まれ下請けIT育ちのフリーライターが布団の中からお送りします

【ネタバレ】Production I.G.が「パシフィック・リム」を1クールアニメにしたら

パシフィック・リム」を吹き替え3D版で観てきました。感想をひとことで表すと「Production I.G.あたりが制作で1クールアニメにしたらBlu-ray Box買うだろうな」という感じです。

ということで

  • 原作を読んでいない
  • ロボットアニメや特撮の知識がない
  • 割と本気で白人の見分けがつかない

そんな観客による妄想を語ろうと思います。

※以下の記述には映画「パシフィック・リム」のネタバレを含みます。

なぜProduction I.G.なのか

そもそもなぜ「日本でアニメ化するとしたら」Production I.G.だと思ったかというと、なんとなく全体的な雰囲気が「新世紀エヴァンゲリオン」や「攻殻機動隊」シリーズ、最近では「輪廻のラグランジェ」や「PSYCHO-PASS」を彷彿とさせたからです。いやぁ基地とか完全に旧作エヴァでしたね。

「イェーガー」について

パシフィック・リム」の中心となる巨大人型兵器「イェーガー」ですが、まず操作方法はあのままでしょうね。ハンドシェイクでお互いの記憶を知るとか、もうホモ恋愛エピソードが来る気しかしません。薄い本が厚くなりますねぇ。

「搭乗者の格闘能力がそのまま機体の格闘能力に反映される」というのは「機動武闘伝Gガンダム」が既にやっていますし、「搭乗者と機体の神経を接続する」はエヴァ以来?多くのアニメのお約束となっている気がします。

日本でアニメ化するとしたら問題になるのは動力ですね。第3世代以前?のイェーガーは原子炉背負って歩いている筈なので、今の放射脳じみた日本で放映するならもうちょっと別のエネルギー源でっち上げなきゃいけない気がします。

っていうかエヴァのジェットアローンも今から考えるとマズいですね。

登場人物について

主人公について

始まって最初に違和感を覚えたのは「主人公が成人男性であること」でした。日本人なら主人公を16歳くらいの少年にするでしょうね。そのあたりは和ゲーの主人公が少年少女であるのに対し、洋ゲーの主人公が大人であることと理屈は同じでしょう。

洋ゲーの主な消費地となっている欧米では、「大人」は大きな自由と責任を持っている。だから物語の主人公にしやすいし、大冒険をすることにも説得力がある。それに対して日本では、大人よりもティーンエイジャーのほうが自由だ。

引用元:サラリーマンに世界は救えない/なぜ和製ゲームの主人公は少年ばかりなのか - デマこいてんじゃねえ!

主人公は喧嘩では誰にも負けない高校生なんですよ。で、もうちょっと性格の穏やかな兄が……いや、弟だな。弟だわ……がいる。弟の死から5年後に再度イェーガー搭乗を求められるときも、1クールアニメなので1、2日の逡巡があるでしょう。そこで夢の中で弟と対話するシーンがあるに違いありません。そしてここに弟×主人公という一大勢力が巻き起こるわけですね。

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「ストライカー・エウレカ」の搭乗者について

当初「父子」が搭乗していた「ストライカー・エウレカ」ですが、意外だったのは負傷して機体から降りたのは息子ではなく父親のほうだったということです。日本なら負傷して生き残るのは若い息子の方だと思います。

これについては同行者が「生き残ったほうが(死ぬ司令官に代わり)指揮を取らなきゃいけない」と指摘してくれたので納得したのですが、中年と青年のうち中年が生き残るというシチュエーションはどうも日本的ではない気がする。

ここはひとつ、最新のエース機種なわけですし、防衛軍士官学校を首席タイで卒業した青年将校ふたりとかだと萌え燃えます。片方は冷静沈着、片方は実直で短気、ちょっと粗暴。「冷静」は神経質さ故に「短気」の実直さに救われており、「短気」は張り合える「冷静」がいることに歓びを感じている。ここに第二勢力短気×冷静が発生しまたも薄い本が厚くなる。

こうすると「偶然選ばれた庶民出身の主人公」と「選ばれるべくして選ばれた短気」のガチ喧嘩も見物です。これは主人公×短気派が出るな。

そして運命の第9話、冷静沈着な方が負傷して「ストライカー」を降り、短気な方が「ストライカー」に残る。(そして司令官と共に自爆。)生き残った方は唇を噛み締めた後人類の勝利を告げるのです。

「クリムゾン・タイフーン」「チェルノ・アルファ」の搭乗者について

2時間という尺では不可能だったのでしょうが、台詞もほとんどなく戦死した「クリムゾン・タイフーン」の三つ子や「チェルノ・アルファ」の夫婦の掘り下げも欲しいところでした。

あの三つ子、きっと上海かどこかのストリートチルドレンだったんですよ。喧嘩の強さと一卵性の三つ子であることから中国政府を通じて「クリムゾン」の搭乗者に選ばれた。そのエピソードももちろん1話まるまる使って放映されます。節子、それ死亡フラグや。

あと日本人ってかなりロシア軍人への憧れがある気がします。「サクラ大戦」のマリア・タチバナとか「BLACK LAGOON」のホテル・モスクワとか。ふたりの軍人としての顔、そして夫婦としての愛も1話使って死亡フラグを立てて欲しいものです。

ふたりの技術士官について

本作には生体面・確率論からそれぞれ怪獣を研究するふたりの技術士官が登場しました。生物としての怪獣を研究している方はもうまんま「進撃の巨人」のハンジ・ゾエでしたね。

彼をハンジばりのテンションの美青年に置き換えて、確率論から怪獣の出現方法を探っている方もサヴァン症候群とかの天才美少年に変わりそうです。お互い正反対ではありつつも、認め合っているという関係がまたいい。ハンジ×サヴァンうめぇ。

結末について

本作でいっっっちばん意外だったのが「主人公が生き残った」という点でしょうか。マコを逃してから主人公は死ぬものだと思っていましたがしぶとくも生き残りましたね。日本だったら記憶の中の兄と手を繋いで一緒に自爆するとかしそうです。しかし昨今のアニメの主人公は続編を作るためか死にそうで死なないことが多いので、何らかの奇跡が起こって生き残るのかもしれません。

世界観について

とはいえ、ハリウッドはすごいなーと改めて感じたのが「自由だな」ということです。

怪獣の体液による太平洋一円の海洋汚染とか原子炉背負って歩くロボットとか白血病とか海から来る大量破壊とか今の日本でやったら確実に諸方面からボッコボコにされます。そういう心配を全くしないで作品が作れるというのはハリウッドの強みだと思いました。(そのあたりのタブーについては、日本は宗教関連が寛容ですね。)

あとこれ今アニメ化したらすごいバッシング喰らいますね。「エヴァのパクリだ」とか「進撃のパクリだろ」とか。

総評:ハリウッドすげぇ。

とにかく面白かったです。洋画でDVDを買ってもいいかなと思ったのは「特攻野郎Aチーム」以来です。いや好きなんですよあのノリ……何度見ても笑うんですよ……。この記事でいくつかの作品名を上げましたが、それだけ中二要素てんこ盛りの話をここまで気持ちよくまとめたのは立派だと思いました。

あ、あと吹き替え声優陣が豪華で楽しかったです。

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それでは、また。

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