読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

続・すみっこの記

富山生まれ下請けIT育ちのフリーライターが布団の中からお送りします

不健全な職場

3年1年半ほどうつを患ってみて、世間には「ブラックな職場」でも「不健康な職場」でもなく、「不健全な職場」があると思った。(追記:年数を修正しました。)

「健全な職場」とは

健全な職場とはそもそもどのような職場だろうか。「法に触れないこと」はもちろんだが、

  • 責任の所在が明確である
  • 決定権の及ぶ範囲が明確である

という2点が守られている職場はおおむね「健全な職場」と呼べるのではないかと思う。

「責任の所在が明確である」ということは、つまり「誰が責任を取るか」をメンバーが正しく認識していることだ。自分のミスは自分のミスだ。新人のミスを見落としたなら、それは先輩のミスだ。部下のミスを見落としたなら、それは上司のミスだ。上司が、先輩がちゃんと責任を取ってくれると分かっている職場であれば、人は安心して働くことができるはずだ。

「決定権の及ぶ範囲が明確である」ということは、つまり「誰がどこまで決めていいのか」をメンバーが正しく認識していることだ。納期を決めるのは顧客と営業だが、それに合わせてスケジュールを調整するのはプロジェクトリーダーだ。定められたスケジュールの中で、実装や単体試験、性能試験にあてる時間配分を決めるのはプログラマーやSEだ。「ここまでは自分の権限でやってもいい」「ここからはリーダーに決定を仰ぐ必要がある」と分かっている職場であれば、人は自主的に仕事を進められるはずだ。

「不健全な職場」はメンバーを委縮させる

上で述べたことを踏まえると、「不健全な職場」とは「責任の所在が不明瞭」で「決定権の及ぶ範囲が不明瞭」である職場のことだ。

上司や先輩が責任を取らない職場では、問題のある資料がそのまま客先に提出され、部長直々に新人が怒鳴られるという光景を見ることができる。決定権が誰にあるのかあやふやな職場では、仕様の定まっていない設計書がプログラマーに投げられ、実装されたものを見た顧客が「思っていたのと違う」と怒る様子を見ることができる。

こういった職場におかれたメンバーは思い切り力を発揮することができない。思ったことを発言することができない。それはモチベーションの低下につながり、生産性の低下につながり、品質の低下につながり、業績の低下につながる。

あなたの職場は「健全」か?

ところで「そろそろ倒れるだろうな」と思っていた後輩が案の定倒れたらしい。

うちの職場には「部下が倒れた場合責任を負わなければならない」という認識を持った管理職が少ない。また、「体調が悪くて取り返しがつかなくなる前に逃げてもいい」という認識を持ったメンバーが少ない。お陰で心を病む人がどんどん増えている。しかし、責任の所在も権限の及ぶ範囲も闇の中なので負のスパイラルが描かれている。

あなたの職場はどうだろうか。

99%の人がしていない たった1%のリーダーのコツ

99%の人がしていない たった1%のリーダーのコツ

 
自分の小さな「箱」から脱出する方法

自分の小さな「箱」から脱出する方法

  • 作者: アービンジャーインスティチュート,金森重樹,冨永星
  • 出版社/メーカー: 大和書房
  • 発売日: 2006/10/19
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
  • 購入: 156人 クリック: 3,495回
  • この商品を含むブログ (411件) を見る
 
track feed すみっこの記