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続・すみっこの記

富山生まれ下請けIT育ちのフリーライターが布団の中からお送りします

「息をするようにコードを書く」ということ

昔いた現場の上司の座右の銘は、「息をするようにコードを書け」だった。著書もあるような人なので、知っている人もいるかもしれない。

「息をする」ということ

「息をする」という行為は、実際には複数の行為が組み合わさっている。吸うだけではだめだ。吐くだけでもだめだ。

空気を肺に取り入れ、肺胞で酸素と二酸化炭素を交換し、呼気を吐きだす。それを絶えず、繰り返し行う。それが「息をする」ということだ。

いま「息をするようにコードを書く」ということ

「息をするようにコードを書く」ということは、ただがむしゃらにコードを書くことではないと思う。

空気を肺に取り入れるように情報を仕入れる。肺胞で酸素と二酸化炭素を交換するように、自分の中にあった古い情報を新しい情報で書きかえる。呼気を吐き出すようにコードを出力する。それを絶えず、繰り返し行う。

それがプログラマの生き様であるとするなら、いま、プログラマが生きるのは大変だ。

プログラマが生きる地平では、酸素の濃さにムラがある。しかもそれは常に変動していて、ひとところに留まっていることはできない。どんなに安全な場所に立っていたとしても、酸素はいずれ薄れ、窒息する。窒息しないようにするには、常に「酸素の濃い場所」がどこか、アンテナを張り巡らせておかなくてはいけない。

「エンジニア」という生き方

冒頭に挙げた上司から私が学んだのは、「エンジニア」とは職業でなく「生き方」や「人種」そのものだということだ。息をするようにコードを書く生き物。では、息をしないエンジニアは何を名乗るべきなのだろう。

 

――……私は息をしているか?

 

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