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続・すみっこの記

富山生まれ下請けIT育ちのフリーライターが布団の中からお送りします

「あなたはどうして白い羊ではないのですか?」

田舎で生まれ育って、東京に逃げ出してきました。

あなたが「白い羊」である限り、田舎は優しいところです。

今は通信販売も充実していますし、ものすごい田舎であってもインターネットにアクセスできます。家賃も安いですし、移動こそ車がメインになりますが、車を所有するコストは大都市圏に比べるとずっと安く済みます。

erikaede020.hatenablog.com

白い羊の生き方

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田舎に生まれた人の多くが、男女ともに地元の大学・短大で遊び暮らした後、実家の近くの職場を選んで働きます。

女性は結婚後すぐに子供を産んで「おかあさん」になります。おかあさんは家事に、子育てにと大変です。どんなにきれいだった女性も、「おかあさん」になってしまうと、アースカラーの体型を隠す「年相応の」服を着るようになります。

地元の企業に就職した男性は、中学・高校時代時代の友人たちと遊ぶほかは、余暇のほとんどをスマホのゲームに費やします。「おとうさん」になってビールで大きくなったお腹を、「年相応の」ワイシャツの中にしまって出社します。

すべての人が上で述べたような生き方をするとは限りませんが、このような生き方をしている人が多いと思います(少なくとも私がFacebookで見る限りでは)。もちろん反論する方もいるでしょう。しかし、このように生きていれば誰にも咎められずに済むのです。

「あなたはどうして私たちと同じようにしないのですか?」

私が「東京で就職する」と言ったとき、地元の大学や中学の友人が「どうして東京に行くの?」と問いました。「私には東京で暮らしたい理由があるのです」というと、彼女たちは釈然としない顔をしました。私が東京で暮らしたい理由なんて、本当に些細なものです。しかし、だからといってどうして咎められなければいけないのでしょうか?

「どうして籍を入れないの?」

「どうして結婚式をしないの?」

「どうして子供を作らないの?」

「どうしてそうやって着飾っているの?」

「どうして正社員じゃないの?」

「どうして転職するの?」

「どうして女ひとりで居酒屋に行くの?」

「どうして投薬治療をしているの?」

これらの問いの意味は全て同じです。

「あなたはどうして私たちと同じようにしないのですか?」

黒い羊から殺される

時代が多様化して、社会はさまざまな生き方を許すようになりました。フリーランスだってそうです。事実婚だってそうです。行きつけの飲み屋にひとりで行ったり、スナップモデルの仕事を請け負うことだってそうです。

しかし、田舎でそれをしようとすると、しばしばめえめえなく羊の群れさながら、「どうしてみんなと同じようにしないんだ」という叱責が追いかけてきます。

私は臆病な黒い羊です。どんなに臆病でも、白くなることはできません。私が田舎に帰るのが怖くなったのは、黒い羊になった私を、確実に殺しにかかる人が現れるからです。

ですが、彼等彼女等の居場所は、定型的な価値観に染まることのできない誰かを排除する、つまり誰かを逃げ出すくらいに傷つけることでしか担保されないものです。

引用元:田舎に暮らして東京の素晴らしさに気付きました - プロセスレコード

PSYCHO-PASS」で描かれたディストピアに少し似ています。

白い羊の群れはどこにでもいる

実は、この現象は大都市にも存在していることが、東京に生まれ育った人たちと接するようになってわかってきました。ここから先はおそらく、「マイルドヤンキー」論に通じるものがあるでしょう。

羊からの逃亡劇は続きます。

 

羊をめぐる冒険

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