研究から離れて久しい社会人におくる論文の体裁ルール
ひょんなことから論文を書くことになりそうです。
しかし、大学の卒業論文を書いて以来、設計書とテストケースくらいしかドキュメントを書いてこなかったものですから、すっかり論文の体裁を忘れてしまっていました。
今回は引っ張り出してきた卒業論文のから、論文を書く際の体裁上の注意点を書き出してみようと思います。
論文の構成
ちなみに、件の卒業論文の構成は以下のようになっていました。
- はじめに
- 略語集
- 序論
- 第1章
- 第1節
- 第1項
- ……
- 結論
- 補章
- おわりに
- 参考文献
「はじめに」と「おわりに」はセット。「序論」と「結論」もセットです。「補章」はあってもなくてもどちらでも構いません。
略語集・用語集を作ろう
やたらアルファベットの略称が多くなるテーマの場合、略語集を作っておくと読者に親切です。また、同じゼミには用語集を作っている人もいました。
文章の引用のしかた
引用はHTMLでは<blockquote>タグで表します。紙の論文の場合は以下のように体裁を整える必要があります(赤枠)。
- インデントを下げる
- フォントを変える
- 引用元を記載する
また、文中に書名を出す場合も著(編)者・発行元・発行年を記載する必要があります(青枠)。
図・表の引用・記載のしかた
図の引用
図や表にはそれぞれ図表番号を振る必要があります(赤枠)。もちろん、抜粋元の表記も必要です(青枠)。
自作の図・表の記載方法
データを元に自分でグラフや表を作成することがありますが、そこにも典拠となった文献を記載する必要があります。
注釈をつける
注釈はHTML5では<aside>要素を使用します。本文中では端折った内容の補足や、典拠となる文面を記載します。
参考文献リストの書き方
これが思い出したくて卒業論文を探したと言っても過言ではありません。
書籍の場合
単著の書籍の場合は簡単で、著者名『(著書名)』発行元、発行年でOK。
雑誌記事・論文の場合
記事や論文の場合、著者名、「(論文タイトル)」『(著書名)』発行元、発行年。
Webサイトの場合
WebサイトやWebページの場合、いつサイトやページが消えたり、内容が変わったりするかわからないので、最後に内容を確認した日付を記載します(赤枠)。
さて、かつて大学生だった皆さまには(いろんな意味で)懐かしい気分に浸っていただけたかと思います。この論文の結論を今読みかえすと、「あーここに書いてあること大体ニコ動とかdアニメストアとかHuluがやってるなー」と感じました。
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